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役立つ研究情報

トラウマ転換ウォーキングはなぜ最初にネガティブ感情を扱うのか?Amazonレビューから考える感情解放と転換

「ネガティブなことを考えたら、余計につらくなるのではないか」。トラウマ転換ウォーキングのやり方を知った時、そう感じる方は少なくないと思います。

たしかに、つらい記憶や感情を無理に思い出すことは、誰にでも合う方法ではありません。強いフラッシュバック、解離、自傷念慮、希死念慮がある方、通院中・服薬中の方は、自己判断で行わず、必ず医師や専門家に相談してください。

その上で、トラウマ転換ウォーキングでは、最初にネガティブな感情を解放し、その後でポジティブな方向へ切り替えていく流れを大切にしています。これは「ネガティブになりましょう」という意味ではありません。抑え込んできた感情が少しゆるんだ時にこそ、心が新しい意味づけを受け入れやすくなることがあるからです。

Amazonレビューにあった「効果はあります」という声

Amazonの『トラウマ転換ウォーキング(第三版)』Kindle版には、2026年5月11日時点で「5つ星のうち4.5」、4件のグローバルレーティングが表示されています。その中に、2025年9月24日に日本で投稿された「効果はあります」というレビューがありました。

そのレビューでは、実践によって良い方向へ向かったと感じ、毎日のルーティンになっていることが書かれていました。一方で、「これだけでは足りないかもしれない」という慎重な見方や、最初に一人でトラウマのフラッシュバックに触れる点を「きつい」と感じたことも書かれていました。

この声は、とても大切です。トラウマ転換ウォーキングは、すべての人に同じ変化を保証するものではありません。けれど、人によっては「これは自分に合う」「実践すると良い方向に向かう感じがある」と感じられることがあります。そして同時に、最初のネガティブ感情に触れる部分は、慎重に扱う必要があります。

ネガティブ感情を扱うのは、悪い方向へ行くためではない

「ネガティブを考えたらダメ」と思うほど、心はそのネガティブを強く意識してしまうことがあります。心理学では、考えないようにした思考がかえって戻ってくる現象が研究されています。いわゆる「白くま実験」として知られる思考抑制の研究では、特定のことを考えないようにしようとすると、その後でその思考が増えやすくなることが示されました。

もちろん、これは「つらい記憶を無理に思い出せばよい」という意味ではありません。大切なのは、抑え込むか、無理やり掘り返すか、の二択にしないことです。安全な範囲で、自分のペースで、今の自分が扱える量だけ触れる。その上で、後半にポジティブな意味づけや安心感へ切り替えていくことが、トラウマ転換ウォーキングの考え方です。

涙や感情解放が転換の入口になることがある

悲しい音楽を聴いたり、涙が出るほど感情が動いたりすると、その後に少し楽になる人がいます。泣くことについての研究では、涙による気分改善やストレス緩和には個人差や状況差があるとされながらも、泣くことが自己鎮静や心身のバランス回復に関わる可能性が議論されています。

だから、涙は「出さなければいけないもの」ではありません。泣けない人が悪いわけでもありません。ただ、人によっては、涙を流すことで一時的に緊張がゆるみ、固まっていた感情が動き出すことがあります。

トラウマを思い出すと、不調になる人もいます。だからこそ慎重さが必要です。一方で、涙が出て、少し楽になったその時は、心が自然に次の方向を受け入れやすくなることがあります。トラウマ転換ウォーキングでは、そのタイミングを大切にし、ウォーキングの後半でポジティブな感情や意味づけへ切り替えていきます。

後半でポジティブに切り替える理由

ネガティブな感情を解放した後に、そのまま終わると、ただつらい記憶を思い出しただけになってしまう場合があります。そこで大切になるのが、後半の「転換」です。

専門的なPTSD治療の領域でも、トラウマ記憶やその意味づけを安全な環境で扱う方法が研究されています。たとえばVA National Center for PTSDでは、EMDRはトラウマ記憶を思い浮かべながら左右の動きや音に注意を向け、より肯定的な信念へ進む治療法として説明されています。また、持続エクスポージャー療法では、避けてきた記憶・感情・状況へ段階的に近づくことが説明されています。

ただし、トラウマ転換ウォーキングは医療行為でも、専門家が行うEMDRや持続エクスポージャー療法でもありません。ここは混同しないでください。あくまで、歩くことを使いながら、自分で自分の感情を観察し、感情の解放と前向きな意味づけを支えるセルフヘルプ教材です。

歩くことが心の切り替えを助ける理由

トラウマ転換ウォーキングでは、感情だけでなく「歩くこと」も大切にしています。歩くと、足のリズム、呼吸、視線、景色の変化が自然に生まれます。じっと座って考え込むよりも、体が前へ進むことで、心も少しずつ動きやすくなる人がいます。

JAMA Network Openに掲載された2024年のシステマティックレビューとメタ分析では、客観的に測定された歩数が多い人ほど、一般成人における抑うつ症状が少ない傾向が報告されています。これは「歩けばトラウマが治る」という意味ではありませんが、歩くことが心身の土台を整える生活習慣の一つになり得ることを示す参考情報です。

感情を少し解放し、歩きながら呼吸を整え、後半で前向きな意味づけに切り替える。この流れが合う人にとっては、単なる散歩以上のセルフケアになることがあります。

「最初がきつい」と感じる人への大切な注意点

Amazonレビューにもあったように、最初にトラウマのフラッシュバックに触れることをきついと感じる人はいます。ここは軽く見てはいけません。

トラウマ転換ウォーキングは、つらい記憶を無理やり思い出すことを強制する方法ではありません。思い出すことで強く不調になる方は、行わないでください。安全な場所で、短い時間から、自分の状態を見ながら行うことが大前提です。

もし実践中に強い恐怖、解離、吐き気、パニック、自傷衝動、日常生活への支障が出る場合は、すぐに中止してください。医療機関に通っている方、服薬中の方、過去の記憶に触れることで不安定になりやすい方は、購入前・実践前に必ず主治医や専門家へ相談してください。

効果を感じる人がいる一方で、合わない人もいる

今回のAmazonレビューは、トラウマ転換ウォーキングに効果を感じた人がいることを示す一つの体験談です。しかし、体験談は医学的な効果証明ではありません。人によって状態も、過去の経験も、今の安全度も違います。

大切なのは、「みんなに効く」と言うことではなく、「人によっては、このやり方が非常に合い、良い変化を感じることがある」と正確に伝えることです。そして、その可能性を開くためには、ネガティブ感情を悪者にせず、安全に解放し、後半で自然にポジティブへ切り替えていく流れが重要になります。

トラウマ転換ウォーキングは、過去をなかったことにする方法ではありません。つらかった感情を少しずつほどき、歩きながら、自分にとって健康的な意味づけへ転換していくためのセルフヘルプです。

まずは公式ページで内容と注意点を確認してください

「自分にも合うかもしれない」「ただのポジティブ思考ではなく、感情を解放してから前向きに切り替える流れに興味がある」。そう感じた方は、まず公式ページで内容、購入者の声、注意点を確認してください。

自分の心を大切に扱うことが最優先です。無理に急がず、安全を守りながら、自分のペースで判断してください。

トラウマ転換ウォーキングの詳細を確認する

注意:本記事は医療上の助言ではありません。トラウマ転換ウォーキングは医療行為・心理療法・診断・治療の代替ではなく、セルフケア、セルフヘルプ、自己啓発、心の成長を支える教材です。通院中・服薬中の方、強いフラッシュバック・解離・自傷念慮・希死念慮がある方は、必ず医師や専門家に相談してください。効果には個人差があります。

参考情報

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この記事の著者

菅原隆志

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。 ・メンタルケア心理士 (メンタルケア学術学会認定) ・アンガーコントロールスペシャリスト資格 (一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定) ・うつ病アドバイザー (一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定) 【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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