トップページに掲載させていただいたモニターさまの体験談・感想です。
トラウマが再び出始めた方が前向きになり、有効なアイデアが湧くという良い変化が起こった!(女性・40代・KSさま)
こちらのモニターさまは、長年いくつものセラピーに通われて克服したと思っていたトラウマが再び出始めた方です(女性・40代・KSさま)。
私がモニターに応募したのは、ウォーキングをしてトラウマまで解消できるならぜひやってみたいと考えたからでした。ウォーキング自体嫌いではありませんが、寒いということもありなかなか重い腰があがりませんでしたが、今は日課になりつつあります。
若い頃受けたセクハラ行為は、証拠があるわけではなく、仮に証拠があったとしても訴えることで更に傷をえぐられるような体験をすることになるため、多くの被害者と同様に私も泣き寝入りをする選択肢しかありませんでした。その後何年もその選択も含めトラウマで悩まされました。長年もいくつものセラピーに通い、沢山の時間とお金を費やしてやっと深い傷が癒されやっと普通の人生を取り戻しました。
そんな暗く重い時間も帳消しにするくらい幸せになろうと決め、結婚もして幸せでしたが、娘が成長するにつれてふと漠然とした不安が胸の中で大きくなっていくのを感じ始めていました。もし娘に私に起きたような事が起きたらどうしよう、今は学生でまだ目の届く範囲にいるとはいえ、ずっと行動を共にして守れる訳でもないし、もっと年頃になったらと不安をきっかけにして、もう克服したと思っていたトラウマがまたムクムク大きくなりはじめました。
このウォーキングでは、トラウマに〇〇する〇〇を感じることから始まります。ウォーキング中の〇〇を左右に動かすこと事が、慣れるまで難しく感じましたが、そう時間がかからず慣れました。曲はいろんなジャンルの曲を聴いてみましたが、私にとってはヒーリングミュージックや邦楽や洋楽よりも気分をあげる少しアップテンポのBGMが一番ポジティブな感情にシフトしやすかったです。天候による気分のムラはありませんが、やはり晴天だと気分よく歩けました。また私は木漏れ日よりも川面に反射する陽光のキラキラの方が気分を穏やかにするようでした。
ウォーキングを続けるうちに、出来る対策はしているし、起きてもいないことを心配して悩むのは止めようと思い始めました。娘に関しては、親の心配がその現実を引き起こす事をまとめたレポートを読んだことがあり、娘のポジティブな面にフォーカスを当てて、心配ではなく信頼を送ろうと感情を切り替えるようにしました。ネガティブな想いではなくポジティブな想いを送った方が私も気分が良いうえに、娘の為になると気づきました。親として出来ることを考えようと前向きになっていきました。
太陽の暖かさが有り難いこの季節きりっとした空気の中、歩き始めは縮こまっていても、自然に目を向けることでだんだんと気持ちも心もほぐれていき、帰るころには歩幅も大きくなり、ポジティブな感情でポジティブな思考になっていき、有効なアイディアも湧いてきます。もっと季節が進んだ時に、自然の恵みがどう感情に作用していくのかも気になるので、このウォーキングを日課にしていきたいと思います。
トラウマは未処理の記憶
こちらのモニターさまは、長年いくつものセラピーに通われて克服したと思っていたトラウマが再び出始めた方です。気づきもあり、気持ちをシフト出来て前向きになっていったとのことです。更に、「有効なアイディアも湧いてきます。」とのことで、すごく良いと思いました。有効なアイディアが湧くことで、それがトラウマになった出来事に対してのものなら、自分を守る力にもなるかと思いました。トラウマは「未処理の記憶」ですから、もしその体験をしたときに処理が出来れば、トラウマ化することを防げます。しかしトラウマになるほど辛く苦しい出来事ですから、処理が難しい問題だったと思います。あまりにも衝撃的なことの場合は瞬間冷凍されることを自分を守ります。そしてその時には無理だったことでも、数年経ち、成長した今の自分ならその記憶を処理出来るかもしれないのです。
今の力で処理することが出来れば良くなる可能性がある
つまり、トラウマを処理することが出来るようになればなるほど、トラウマ化することを防げるようになりますい、今抱えているトラウマを小さくすることも出来るのです。その未処理の記憶を処理を促すのがトラウマ転換ウォーキングの過程です。何度も繰り返すことで、その過程の中、その人にとっての処理があります。その中には未処理未消化の感情の処理も含まれています。こうした処理を、安全で気持ち良い場所で行い、その中から良い気づき、新しい考え、そして今回のモニターさまのように、有効なアイディアが湧いてくれば、それも自分の力となり、処理能力の向上に繋がる場合もありますから、それによりトラウマの未処理の記憶の処理が進むこともあるのです。こちらのモニターさまは、今回トラウマ転換ウォーキングを試していただき、これからも工夫しながら続けていくとのことでした。その継続の中で更に良い変化が期待出来ると思います。無理せず、焦らず、ゆっくりで良いので、トラウマ記憶を処理(納得を起こして終わらせる。過去のものと思えるよう処理)することで、トラウマがトラウマではなくなる日が来ると思います。
トラウマになるような出来事、その記憶は、とても辛いものだったり、怖いものだったり、悲しいものだったり。そこにはとても強いネガティブな感情が伴っています。しかしこれは見方を変えると、貴重な経験です。強いネガティブを経験した人だからこそ、強いポジティブを生み出せるのです。ハーバード大学の研究で明らかになっていることは希望感情は絶望感情の後でしか現れないというもの1参考文献:ハーバード大の研究で判明 「希望という感情は絶望の後にしか現れない」 – OHTABOOKSTAND(https://ohtabookstand.com/2018/03/22094118/)。これは、別の感情においても同じだと僕は考えています。要は、ネガティブもポジティブも1セットですから、どちらか片方だけを深く知るということ自体があり得ないのです。本当のポジティブはネガティブを通過して生み出されるものですから、辛い経験、苦しい経験、悲しい経験、こういったものを経験するからこそ強いポジティブを生み出せるのです。そのため、トラウマを経験した人ほど、人間的に成長出来るのです。それが心的外傷後成長(PTG)です。
トラウマになるような経験をした人は、今の自分の力でなら、処理出来るかもしれません。無理だったら無理でも大丈夫。だけど、あの時に比べて今の自分は力がついている、、、そう思うのなら未処理の記憶を、勇気を持って処理し始めても良いかもしれません。トラウマ転換ウォーキングは心身の健康に良い方法です。そんな健康的な方法で、処理を進めることでうまくいくかもしれません。それが小さな処理でも良いのです。小さな処理が繰り返されたら? 大きな処理になります。
脚注リスト(引用文献・参考文献)
- 1参考文献:ハーバード大の研究で判明 「希望という感情は絶望の後にしか現れない」 – OHTABOOKSTAND(https://ohtabookstand.com/2018/03/22094118/)
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